いま、自分がどこにいるのか。それを知ることと少し似たようなアプローチで、米倉涼子さんは自らの体がいま、どのような状態なのかに敏感です。すっと歩き出す足をもっとしなやかに綺麗に動かしたい。舌をどう動かすとネイティヴのような滑らかな発音になるのか。フィジカルの葛藤が女優・米倉涼子の表現を拡げていきます。
わずかでも、 体の変化は自信につながる。 姿勢がいい、歩幅が広い、 どんなことでもいいと思う
「たとえば『ドクターX』で大門未知子がたい焼きをもらって喜ぶときに、ちょっと回転してみたりするんです。その動きによって彼女のうれしい気持ちがより伝わるし、ダンスが好きなのかな? なんていう裏側のストーリーも広がっていく。

体を使った表現は私に求められている特技のひとつかもしれません。でもバレエをやっていた子供の頃は、ずっと体がかたいことがコンプレックスだったんです。みんなと同じことをやっているのに、なぜ私はここまでしか脚が上がらないんだろう、ということがすごく多かった。当時は解決方法がわからなかったけれど、今は周りに体のことを教えてくれる人がいるので頼っています」

「私はおたくではないのですが、おたくの話を聞くのが大好きなんです。トレーニングは苦手だけれど、解説を聞いて体の構造を理解することがすごく楽しい。体のこことここがつながっているからこう動けるようになるんだ! という感覚をつかむことに長けているとは言われますね。せっかちだから、その感覚をゆっくり効果的に使うのは苦手なんですけど(笑)。

筋膜リリースをしてから寝ているだけの状態の日もあれば、負荷をかけて引っ張ったり、ヌンチャクをすることもある。その日のコンディションによって内容は違いますが、横手さんのところに行くと“開通”するんですよ。苦手な前屈のコツを教わったら、柔軟にできるようになったこともあります」

「わずかなことでも、体の変化はやっぱり自信につながります。人より姿勢がいい、昨日より脚が広がる、歩幅が広いとか、どんなことでもいいと思う。体作りって、いくつか貯まるとやっと1ポイントになる小さなコイン集めみたいなものかな、って思ってるんです。ミカンの白いところを薄くはがしていくように少しずつやっていくしかないけど、それが楽しいんですよね」

私が本質的に求めているのは見た目の変化ではなく、動ける体。腹筋を割ろうという目的で運動をしたこともありません。特に『CHICAGO』のときには、この振り付けのときにここまで肩を動かしたい、というふうにイメージや目標がはっきりしています。このポーズをきれいに決めるようになるためには、どんなアプローチが必要なのかを考えて準備をすすめていくんですね。

「痩せているか痩せていないか、ボリュームがあるかないか、そこにこだわっていないことはたしかです。言葉で説明するのは難しいけれど、私が美しいと思うのは“生きている感じがする体”かな。調子が悪いときには、心と体がつながらなくなってしまいますよね。魂が満ち足りているかどうかは、体を見ればわかるような気がしています」

活きた身体を作る。
活きた身体で生活をする。
その為にどうしたらよいかアプローチしていく。
そんなトレーニング(ワークアウト)が良いと思いますね。

基本的には下半身をしっかり作り背筋もきちんとしてくるスクワット。
ここはベースです。

そして、膝裏伸ばし。
踵重心になり易いのは膝裏の硬化がある。
足指のストレッチを併せてすることが大事です。

足裏を生き返らせ、、
スクワットで下半身と背筋を鍛えていく。

そして軽いダンスはお勧めです。
リズミカルでアップテンポなダンスですね。


取り敢えずこの辺で。