再び全米決勝に勝ち上がった彼女は、「今大会でもゲン担ぎがあるか」と聞かれると、少し考えた後に「試合のない日に練習をしなくなったのが、これまでのグランドスラムと違う点かしら」と言った。

 「でもそれも、痛めている足を休める側面が大きい。ルーティーンと呼べるものは特にないかな」と述懐した後に、こう続ける。

 「ルーティーンと言えるものがあるとすれば、毎回、同じウォームアップをしていることかな」…‥と。

 「僕としては、なおみと一緒に迎える初めての大会。その中でトレーナーとして何ができるかを考えた時に、まずはルーティーンを作ることでした」。

USオープンの前哨戦であるウェスタン&サザンオープンで大坂に初帯同した時、「試行錯誤しながら」徐々に築き上げたのが、ルーティーンとしてのウォームアップだった。

 矛盾するようではあるが、中村は「ルーティーンとは壊すものだ」との信念の持ち主でもある。いかに優れたトレーニングや練習メニューも、長く続けるとマンネリ化し、徐々に刺激や意味合いも薄れていく。だからこそ「壊していくべき」と信じるが、それはルーティーンの存在が大前提にあり、壊すためには、まずは作らなくてはいけない。

「試合前に、縄跳びなどで瞬発性をあげるのが効果的か、あるいは柔軟を増やした方がいいのか。メディシンボールにしても、試合前のアップでは重いのがいいか、軽い方がいいのか……それは選手によって違いますから」

 前哨戦では、そのあたりの見極めに時間と神経を費やした。そうして出来上がったルーティーンは選手にとって、精神と肉体を戦闘モードへと整える、有る種の儀式にもなるのだろう。

 また、ウォームアップをさせる際に留意するのが、決してそれが「機械化しない」ことである。

 表層的な動きをなぞるだけでは、意味がない。選手や指導者の中には、「ウォームアップは身体を温めるもの」ととらえる者も居るが、中村と大坂は違うという。

 対戦相手のプレースタイルに応じ、前に走りドロップショットを拾う動きか、あるいは左右に走りスライディングする技術かなど、必要な要素も変わってくる。だからこそ中村は、一見同じに見えるセットメニューの中でも、意識や身体の動かし方をつぶさにチェックし、必要に応じて助言を与えていった。https://news.yahoo.co.jp/byline/akatsukiuchida/20200912-00198003/

機械的にこなすルーティンではない。

次の対戦相手のプレースタイルに応じてその意味するところをきちんと意識してこそ活きたルーティンになる。

意識を何処に置いてトレーニングしているのか、、

身体意識というものがパフォーマンスを向上させている訳です。


取り敢えずこの辺で。
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