完全菜食主義(ヴィーガニズム)のルールは、一見かなり明確だ。完全菜食主義者であるヴィーガンは、動物由来の食品をいっさい口にしない。つまり、彼らは肉だけでなく、ゼラチンなどの畜産副産物も控える。しかし、ヴィーガンの目的は人それぞれだ。動物愛護を声高に訴える者もいれば、熱心な環境保護主義者、そして健康や宗教上の理由から野菜中心の食生活を選ぶ者もいる。さらに、目的以上に曖昧なのが、ヴィーガニズムを実践するさいのルールだ。蜂蜜を食べたり、古着の革製品を身につけるヴィーガンもいれば、それらを完全にタブー視するヴィーガンもいる。
そして今、シーフードをヴィーガン食と主張する〈シーガン(seagan)〉運動によって、状況はますます複雑になっている。シーガンはこう問いかける。新たな発見や解釈を通じて、生活のあらゆる面において社会的定義や分類が変化してきたのに、私たちはなぜ、二枚貝はヴィーガン食に当てはまらない、という主張をいまだ鵜呑みにしなければならないのか?
カキ、アサリ、ハマグリ、ムール貝、ホタテなどの二枚貝の場合、特にそれらを調理して食べる行為について、二枚貝が植物か動物か、境界線は明らかになっていない。カキの身が脈打ったり、ホタテの貝殻がゆっくりと開閉する様子を見て、「でも、貝は生きているじゃないか」と主張するひともいるだろう。しかし、それは植物も同じだ。私たちがスライスするニンジンも、齧りつくリンゴも、かつて生きていた。枝や根から切り離されたために、徐々に死んでいったのだ。また、ホタテなどの二枚貝が閉殻筋(貝柱)によって貝殻を開閉するように、多くの植物は自力で動くことができる。
元ベジタリアンの私が、ホタテはヴィーガン食だ、という主張を初めて耳にしたのは、サステナビリティを重んじるブルックリンのシーフード・レストラン〈Greenpoint Fish & Lobster Co.〉でランチをしていたときだった。魚介のタコスや日替わりのカキを提供するこの店は、ヴィーガンの人気店にはふさわしくないように感じるかもしれないが、オーナーのひとり、ヴィニー・ミルバーン(Vinny Milburn)によれば、ホタテなどの二枚貝を目当てに来店するヴィーガンの常連客は非常に多いという。彼らは、科学的根拠をもとに、倫理と環境保護の観点から、二枚貝を食べる理由を正当化しているそうだ。「二枚貝には中枢神経がないので食べても問題ない、と考えているようです」とゼネラルマネージャーのピーター・ジュソラ(Peter Juusola)は説明した(彼はホタテ好きなヴィーガンの名前を出すのは控えた)。
https://www.vice.com/jp/article/ywy4pg/are-scallops-actually-vegan
厳密に言い出すと、、
ヴィーガンは、、、
肉を食べて開発されたアプリを使ってはいけないし、、
肉を食べて開発されたシステム・ハードウエアを利用してはいけないし、、
肉を食べて開発された調理器具で調理してはいけないし、、
肉を食べて開発されたインターネットで情報交換してはいけないし、、
肉を食べて開発された農機具で収穫された野菜を食べてはいけない、、
ってコトになる。
しまいには、
この野菜は、、
肉を食べない人によって作られた農機具と種を使用して、
肉を食べない人によって作られたオーガニック野菜で、
肉を食べない人によって作られたトラックで、
肉を食べない人によって採掘精製されたガソリンを使用して
肉を食べない人によって作られた道路と信号を通って、、
届けられた野菜です。
ということになりますかね?
つまり現在のほぼ99.999999999%のヴィーガンは、、
肉食人間の上に成り立っている。
バカの極みです(笑)
取り敢えずこの辺で。