「日本一といわれるリンクなのに、これまで30人近くの生徒が辞めています……」現役時代は華麗なジャンプを披露していたが、指導者としては大コケのようだ。プロフィギュアスケーターの本田武史(42)が主宰するスクールで複数の保護者が「モラハラ」「不透明請求」を告発。そこにはコーチを務める安藤美姫(35)の名も挙げられていて……。「まともに指導してもらえない」
本田は関西大学の「たかつきアイスアリーナ」で通称「本田チーム」と言われるスクールを主宰している。近年は安藤もコーチとして加わっているが、
「告発の中身は、本田さんや安藤さんの指導が不適切というものでした」
どういうことか。
本田チームでは、現在、幼稚園児から大学生まで30名ほどのメンバーが指導を受けているというが、
「とにかく、生徒によって待遇の差が激しいんです」
と、そのうち一人の保護者が重い口を開く。
「成績が上がると本田さんの癇に障ってしまうのか、本来は喜ばしい話のはずなのに態度が変わります。無視されるなど、まともに指導をしてもらえません。“子どもが困っています”とメールしても対応してもらえない。半年以上相手にしてもらえなかったなんて生徒もいるくらいですよ」「本田さんに対して従順でなかったり、意見を言うタイプの保護者の子もダメです。実は本田さんは恐妻家で、奥さんに頭が上がらない。奥さんは元フィギュア選手ではないのですが、現場に出てきます。その奥さんのお眼鏡にかなわないと“敵”と見なされるのか、当たりがきつくなる。特定の子どもたちだけが合宿に呼ばれ、他の子たちはそれがあること自体知らされもしなかったケースもある」「奥さんから、他の生徒や保護者さんの悪口を3時間以上も聞かされたことがあります」とはまた別の保護者だ。「“たいしたことないくせにリンクに入りたいと言う”などと罵るので、聞いていて気分が悪くなりました。ただ、反論するとこちらに矛先が向かいますし、本田さんは関西大学に進学するための推薦権があると吹聴しているため逆らえず、相槌を打つしかないんです」もともと関大のリンクでは元五輪選手の織田信成のチームと、元日本チャンピオンの宮原知子(さとこ)や紀平梨花を指導した濱田美栄コーチのチームを含めた、三つのスクールが開かれていた。しかし、 「4年前、織田さんが濱田さんにモラハラを受けたと告発し、そのゴタゴタで両者ともに関大を去った。残ったのが『本田チーム』で、この頃から保護者対応が荒くなっていきました」 そんな中、2年ほど前に現れたのが安藤だという。「“あなたなんか出ても最下位よ”などと言ったりする。保護者に対しても“美姫はね……”なんて話すなど、社会人とは思えない。また、振付料で10万円以上の金額を請求することもあるそうですが、それに見合った指導を受けていない、と不満を述べる保護者もいました」
「無視も暴言もありません。“差別された”と言っているのはやる気がない一部の子の話ですよ。レッスンの明細も最近は付けるようにしていますし、合宿の費用も高過ぎるなんてことはない。むしろ持ち出しになっているくらいです」